支持的精神療法: 患者の精神構造は未分化であるという前提から,
患者の自我機能を支えつつ,健康なレベルに戻すことを目的とする.
洞察型精神療法: 患者は良質の精神構造を持ちながら,
ある葛藤からそれを利用できなくなっていると考え,
患者の内面の動きを意識化することを目指す.
患者の評価ポイント: ①内省力が欠如している.
②自我の欠損がある.
③現実検討力が低下している.
④衝動をコントロールできない.
⑤基本的信頼が欠如している.
⑥苦痛への耐性が低い.
⑦貧困な対象関係しか築けない.
⑧心的活力が不足している.
⑨知性と言語能力が不足している.
⑩治療者に対する抵抗から,長い沈黙が続く.
⑪自我防衛が限定されている(投影,否認,分裂).
⑫症状を身体化することで,心理的問題を回避している
評価を誤りやすい患者: ①気分が変わりやすく,不安定な思春期患者
②薬物・アルコール乱用者
③心的外傷によって,一時的に退行している患者
④演技的なヒステリー患者
⑤家族によって治療に連れてこられ,抵抗を示す患者
→ これらの患者は,ストレスに対して一時的に反応じているだけで,実際は洞察型精神療法に耐えうるだけの能力を持っている場合がある.このため,患者が支持的精神療法か 洞察型精神療法のどちらに適しているかについて,治療の初期に時間をかけて検討するこ とが重要である.
・社交的会話を取り入れ,友人のような親しい関係を築く.
・患者の人間関係の問題点を,時間をかけて繰り返し扱う.
転換期の評価ポイント ①現実検討力の回復
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